私が解体工事の世界に入った経緯のお話をさせて頂きます。

18歳で大阪府立城東工業高校機械科を卒業して父親の営む解体工事会社に入社しました。小学生の頃から春休みや夏休みなどの長期休暇のたびに父親の会社の手伝いに現場へ行っていましたが、当時小さな子供が解体工事現場で作業をしているのは珍しく、駅前の現場などでは通行人の方や通勤の方の視線を感じて恥ずかしい思いをした記憶があります。

しかし高校くらいになると、そこそこ技術も身につき、父親に「手に職を付けると喰いっパグれがないよと」と言う話を聞いて解体工事の道に行く事にしました。解体工事のイメージは建物をぶっ壊す→廃材を積込みトラックで処分場へ運ぶ→更地に仕上げる→完了です。

その際、埃が発生しておまけに騒音もしますので「解体工事は怒られる事があっても褒められることがない仕事」という感じで思ってましたが、解体工事の仕事を一生の仕事にしようと思ったキッカケが「阪神淡路大震災」でした。
その時見た光景は悲惨なものでこの世のものとは思えないほどでした。復興には解体工事がまず第一歩ということで父親の会社も神戸方面の現場で忙しくなり、私も朝早くから夜遅くまで必死に頑張りました。

たくさんの方々が被災されていましたが工事中、近隣の皆様や施主様に沢山の励ましのお言葉をいただきました。
「ありがとう」 「ご苦労さん」 「兄ちゃん若いのに偉いな」 飲み物やおやつの差入れを頂いたこともありました。
私よりも皆様のほうが大変なのに・・今でも忘れません。「解体工事は怒られる事があっても褒められる事がない仕事」という概念が無くなり、解体工事を一生の仕事にしようと思い、「ありがとう」と言ってもらえるような解体工事をするにはどうしたら良いかと追求し始めました。
そして８年間の下積みを経て 2003 年独立する事になります。キャッチコピーは【まごころ解体】です。「ありがとう」と言われる解体工事。それは作業員一人一人が真心を持って施工することが大事です。

「家を作るのではなく壊すのに真心施工？」と思われる方もおられるかもしれませんが、解体工事とは近隣の皆様の身になれば、こんな迷惑な工事はありません。埃もしますし、騒音も振動もします。しかし、真心を持ってすればゼロにはならなくとも最小限に軽減することができます。そのための手間や努力は惜しみません。

株式会社 YUKEN の一番の強みはスタッフです。皆、愉快で明るく、技術的にも 10 年 20 年以上の経験者ばかりです。どんな物件でも安全、安心してお任せください。そして、これからも一人でも多くのお客様に「株式会社 YUKEN に任せてよかった。ありがとう」と言って頂けるようスタッフ一同、日々業務に向き合って参ります。

代表取締役 山口将司